2012年2月15日水曜日

Fair Trade


  Fair Tradeとは、直訳すると公正な取り引き。例えば、チョコレートの場合、カカオ農園、工場、流通、小売に至るまで、さまざまな人たちが携わっている。それらの人たちの人権が尊重され、労働や賃金が搾取されることなく、消費者まで届けられた商品のこと。
 数年前まで、アフリカでは、「カカオは、子供たちの汗と血で作られている」と言われていた。 Fair Tradeが浸透しつつある今、現状は、いくらか改善したかとも思えるが、まだまだ児童労働や搾取を撲滅するには至っていない。
 問題解決は、使用者だけの責任ではなく、 消費者が積極的にFair Trade商品の購入を実践することが大切。価格は高いように思われがちだが、Fair Tradeがもっと広まれば価格高騰の是正にもつながる。ま、貴重な労働力によって生産された商品に、それなりの価格がつけられることは当然と考えられるべきなのだが。

 ロンドンは、議会で、Fair Tradeを推進する都市であることを議決している。だから、街には多くのFair Trade商品が並ぶ。最大手デパートのHarrodsでもFair Trade商品が売られている。スーパーに行けば、紅茶、コーヒー、チョコレート、砂糖から果物まで揃っている。空港の自販機でもFair Tradeチョコを買える。日本でも、そんな街を増やさなければならない。